”怖い思い”をした事があります④
昨日は、社会人になって起きた”怖い”出来事について書きました。
今日は主婦になった私が体験した出来事を記します。
私が30代の頃。一軒家に越して来て、まもなくの事でした。
ある雨の平日の昼間。
インターホンが鳴り見てみると、黒い傘をさした人が
「アンケートに答えて下さい」と言うのです。顔は傘に隠れて見えませんが、
くぐもった男性の声です。名乗りもしなかったので、
私は「何のアンケートですか?」と問いましたが、男性は何かを言ったものの
雨の音にかき消され、その声は聞き取れませんでした。
「わかりませんので、うちは結構です」とインターホンを切りましたが、
すぐに再びインターホンが鳴り、今度はハッキリした声で、
「すぐに済みますから、お願いします。開けて下さい」
と言うのです。
不審な気持ちになった私は、「忙しいので無理です…」と言いインターホンを
再度きりました。モニター画面に切り換え、男性を見てみると
しばらくその場に留まったあと、去って行きました。
そして一週間が過ぎた頃。インターホンにでた私は再び、その男を見るの
です。「トイレを借して下さい」キャップ帽を目深に被った男はそう
言いました。間違いありません。あの雨の日に来た男の声です。
私は何故だか一瞬で恐怖に包まれ、とっさに
「トイレは壊れているので無理です」
と、応えました。そして、すぐにインターホンを切りました。
今度は男はすぐに立ち去ったようでした。
私の家は住宅街にあり、近所にたくさんの家が並んでいます。
なぜピンポイントに、うちに訪ねて来るのでしょうか?
それとも、全ての家のインターホンを押しているのでしょうか?
数日後。ゴミ出しの時に、近所の方数名に、変な人が来なかったか?
男のことを聞いてみると、皆、「知らない」と答えました。
それ以降、幸いなことに、不審な来訪者はありませんでした。
あの男は誰だったのだろう?
と、今でも雨の日には思いだすのです・・・
☆今回で”怖い思いの話”は終わりです。4話見て下さった方ありがとうございます