”怖い思い”をした事があります②
昨日は、子供の頃に起きた”怖い”出来事について書きました。
今日は高校生の時、私が体験した出来事を記します。
それは秋の日没後。山が暗闇に包まれた頃、起きました。
この時住んでいた私の最寄駅は、山を切り開いて作った新駅で、駅の
周りには何ひとつ建物が無く、家への道のりは細い山道を20分ほど
歩かなければなりませんでした。
その日、私は部活動の帰りでセーラー服に黒い牛革のカバンを
持ち、もうすぐ差し掛かる分かれ道について考えていました。
左の道へ行けば、人通りが多く外灯が等間隔に並び明るく安全。
しかし5分ほど遠回りになってしまう・・
いつも行く右の道を選べば、近いけれど外灯が無く、この時間だと
暗闇を歩く事になる・・
今日は部活が長引き、いつもより一時間以上遅い。早く帰りたい気持ちが
先に立ち、私は暗い近道へと歩き出しました。同じ電車で降りただろう
人々は皆、外灯のある方へと進んで行ってしまいました・・
私は一人、すっかり暗闇に包まれたその道を早足で歩いていると、
向こうから黒い人影が近づいて、すれ違って行きました。
長身の男性です。
と、その時、私に「引き返しなさい!」と、鋭く叱りつけるような
声が響いてきました。それは耳から聞こえたのではなく、直接脳みそに
染み込んでくるような不思議な感覚でした。
私は急に怖くなり、”やはり明るい道で帰ろう”と今来た道を引き返し
始めました。すると、先程すれ違ったはずの男性が、またこちらに
歩いて来て、すれ違いざまに舌打ちをしたのです。
私は危険を感じ、全速力で走って明るい道へと辿り着きました。
あの時、”引き返しなさい”と言ったのは、誰だったのだろう?
もしあの時、暗い山道を進んでいたら私はどうなっていただろう?
今でも時折、考えることがあります・・・
☆昨日の日記で下の”黄色い鳥”をクリックして下さった方が数名いらっしゃいました。
2話めの日記を載せることができました。ありがとうございます。
明日は社会人になった私の”怖い体験”を書こうと思います。