息子と娘は月と太陽
昨日までの ” 息子が樹海で保護された日 ” をお読み下さった方、
ご心配おかけしました…
あの日まで、私は息子のことを、
友人が多く、いつも人の輪の中にいて笑顔で過ごしている…
帰省の折、本人の話の内容や、かかってくる電話で友人と
話す様子から私はそんなふうに感じ安心していました。
しかし、あの日からは、息子の繊細な面に目を向けるようにしています。
息子は、人の心をすぐに感じ取るので、息子と話す時には、
表情や言葉を選ぶように気を付けるのです…
息子は変わらず、山梨に向かった理由を話してはくれません。
最初の頃は何とか原因を聞きだして、対策を講じなければと
考えていました。
しかし今は、息子の抱えている ”心の荷物” について、立ち入らず、
黙って見守ることが、一緒に荷物を持つことになるのかな?と
感じています…
私には度々、日記に登場する娘もいます。
娘は昨春、結婚をし、巣立っていきました。
娘の妊娠を知ったのは、息子の山梨での出来事のすぐあとでした。
息子の一大事に心が大きく揺れ、沈んでいたので、
手放しに喜ぶことが出来ませんでした。そして、いつも
電話の最後に「お兄ちゃんは元気?」と聞いてくる娘に
「大丈夫、元気よ」と答え、決して兄の本当の状況を知られては
ならないという秘密ができたことに、心がずっしりと重くなりました…
娘の人生は ”結婚、妊娠、出産”と大きく変化し、太陽のように眩しく
暖かく感じます…
息子の人生は ” 理由はわからないけれど ” 月のように、ほの暗く
静寂を感じます…
この2人の子供たちの間を、左右に大きく揺れる振り子のように、
私の心は揺れ続けるのです・・・・