娘が”結婚のご挨拶”に行った日
娘の彼が ”結婚の申し込み”に来て下さってから、間もなく。
今度は娘が良太さんの家に、ご挨拶に行くことになりました。
私は自分の好物で、普段おつかいものにしている地元の
銘菓を選びました。
娘は白いブラウスに紺色のジャケットとスカートのセットアップを
着て、緊張した面持ちです。
「お伺いしたら、紙袋から取り出して菓子箱を渡すのよー」
「靴を揃えて、挨拶をしっかり!笑顔を絶やさないでね」
次から次へと注意事項を繰り出す私に、娘は逃げるように
「行ってきまーーす!!」とドアを閉めました。
私は、良太さんのご両親が娘を気に入って下さるか?と
1日中、気をもんでいました。
夕飯の支度をしていると、娘が帰宅。
「どうだった―?!」とエプロンで手を拭きながら聞くと、
「まぁまぁーー。。ご両親は大丈夫だと思うけど、ミニチュアシュナウザー
って、まつ毛の長い犬が2匹いて、私に向かって交互にずっと吠えてたー」
「ワンちゃん達には完全に嫌われてた感じ…それでね、私がケーキを
食べていたら、お母様がケンカしている犬の仲裁をしてて、
よく見たら私の汚い化粧ポーチを取り合いしてて、あせっちゃったー!!
足元に置いていた、私のトートバッグに頭を入れて盗ったみたーい」
想定外のワンちゃんの出現と、
良太さんのお母様に、洗濯のしていない化粧ポーチを見られて、
娘は恥をかいたようです…
大切な日には持ち物にも気を配らねばなりませんね・・・💧