娘の新居
昨年の春。
娘は入籍を済ませ、良太さんと住む新居を探していました。
不動産屋さんに行きましたが、コロナの影響で物件の動きが鈍く、
空きがでても、すぐに埋まってしまい苦戦しているようでした。
「今日もダメだった。3件ほど見せてもらったけど、予算オーバーだったり、
雰囲気が暗かった」
と、がっかりした様子で帰ってきていました。
週末を使い何件か回ったのち、何とか見つけた部屋は、築20年以上の
マンションで、小さな小さな部屋でした。
それでも2人は、やっと住む所が見つかってホッとした様子でした。
私も夫も、不動産屋さんがくれた物件情報の載った紙を見せてもらい、
その部屋の狭さを心配しましたが、娘夫婦の決めたこと。
新しい門出に口出しは無用と相談し、” 決まって良かったね ”とだけ
娘に伝えました。
新居が決まり、ワクワクしている娘とは反対に、娘の巣立ちがいよいよ
近づき、気持ちが沈んでいく私でした・・・
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